[大阪府]聖徳太子ゆかりの地 “四天王寺” を観光!境内のおすすめスポットを紹介!

四天王寺の五重塔 近畿
本記事の内容
  1. 「四天王寺」ってどんな所??(概要)
  2. 「四天王寺」へのアクセス
  3. 「四天王寺」敷地内の様子(石舞台・中心伽藍など)

今回は、「大阪城天守閣」以外の観光スポットとして、聖徳太子ゆかりの地である「四天王寺(してんのうじ)」について紹介します!

大阪府の有名な観光スポットと言えば、「大阪城天守閣」が有名ですが、「大阪城天守閣」以外にも、観光スポットはたくさんあります。四天王寺もその一つで、聖徳太子のゆかりの地であり、日本仏教最初の官寺となっています。

それでは、詳しく紹介していきます!

ちなみに、本記事の内容は、自分が2022年7月16日~18日の2泊3日で行った関西旅行(大阪・京都)の内容を基に書いています。

四天王寺概要

まずは、まだ四天王寺に行ったことのない方のために、四天王寺がどのような所なのか、簡単に紹介します!

四天王寺概要
  1. 593年、聖徳太子によって建立された日本仏教最初の官寺
  2. 聖徳太子が鎮静国家と衆生(しゅじょう)救済のため仏教の守護神である四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)を安置し立てたと伝えられている
  3. 境内は、幾度の戦火と災害に見舞われ、多くの堂宇(仏堂など)を焼失したが、現在の建物は創建当時の飛鳥時代の様式を忠実に再現されており、創建当時の品々など多くの国宝や重要文化財を所蔵している
  4. 宗派は現在「浄土真宗」でも「天台宗」でもなく、既存の仏教の諸宗派にはこだわらない全仏教的な立場から、1946年に「和宗」の総本山となっている

以上のような特徴があります。以降は、四天王寺についての基本情報や、実際の現地の様子などを紹介します!

官寺:国家の監督を受ける寺

衆生(しゅじょう):人間を含むすべての生き物

基本情報

住所〒543-0051 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-18
TEL06-6771-0066
アクセス①JR大阪環状線「天王寺駅」から徒歩12分
②大阪メトロ御堂筋線・谷町線「天王寺駅」から徒歩12分
③大阪メトロ谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」から徒歩5分 など
営業時間4~9月-8:30~16:30(毎月21・22日は17:00まで)
10月~3月-8:30~16:00(毎月21日・22日は16:30まで)
 ※毎月21日:お大師さん(弘法大師の縁日)-境内全域にたくさんのお店が出る
 ※毎月22日:お太子さん(聖徳太子の縁日)-聖徳太子の伝説を描いた絵堂が特別に無料拝観できる
定休日年中無休(臨時休業あり)
駐車場有(有料)

境内散策

中之門・地蔵山・大黒堂・英霊堂

四天王寺へ行くためのアクセスはいくつかありますが、今回は、大阪メトロ谷町線を使って向かう方法を紹介します。

大阪メトロ谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」で下車し、しばらく歩くと、四天王寺の看板が見えてきます。さらに、看板に従って行くと、四天王寺の「中之門」の前に到着します。

四天王寺の中之門

車で来る場合は、この門から境内に入るみたいです。

中之門の右横には聖徳太子を模したキャラの描かれた注意喚起の看板もあります。

さすが、聖徳太子ゆかりの地です笑

ちなみに、中之門は、大阪市指定文化財に指定されています。

四天王寺の地蔵堂

「中之門」を通ると、すぐ右手の方にある「地蔵山」です。

約150種類の、多種多様なお地蔵さんがいらっしゃいました。

四天王寺の大黒堂
大黒堂
四天王寺の英霊堂
英霊堂

地蔵山を過ぎると、大黒堂(だいこくどう)英霊堂(えいれいどう)があります。

大黒堂:大黒天・毘沙門天・弁才天の三顔を持つ三面大黒天を祀ってあります。

①大黒天:戦闘神かつ、五穀豊作をもたらす神様

②毘沙門天:最強武神かつ、財産の神様

③弁才天:芸術や音楽の神様

商売繁盛、子孫繁栄、縁結び等、多くのご利益が期待できるみたいです。

英霊堂:もとは鐘楼(しょうろう)でした。第二次世界大戦で鐘は供出されたため、今は鐘はありませんが、現在は、戦没者の御霊を祀る御堂となっています。

六時礼讃堂・石舞台・亀の池

四天王寺の六時礼讃堂

大黒堂・英霊堂を過ぎ、五重塔の方に向かっていくと、その途中にあります、国の重要文化財である六時礼讃堂(ろくじらいさんどう)です。昼夜6回にわたって諸礼讃をすることから六時礼讃堂と呼ばれており、薬師如来・四天王をお祀りしています。

四天王寺の石舞台

六時礼讃堂の目の前にあります、国の重要文化財である石舞台(いしぶたい)です。

1623年、江戸幕府の命により創建され、大きさは、縦20m、横10mの、面積約20㎡(テニスコートの約0.75倍の広さ)となっています。

毎年、4月22日の聖霊会(しょうりょうえ)という聖徳太子の命日法要では、この石舞台の上で舞楽(ぶがく)が披露され、この舞楽は重要無形民俗文化財です。

四天王寺の「石舞台」は、住吉大社(大阪)の石舞台、厳島神社(広島)の平舞台とともに、日本三大舞台に選ばれています。

四天王寺の亀の池
四天王寺の亀の池

石舞台の目の前にあります、亀の池です。その名の通り、たくさんの亀がいます。

仏教では、捕まえた獣、魚、鳥を放つ「放生会(ほうじょうえ)」という教えがあり、この池に亀が多いのは、この教えによるものと言われているそうです。

中心伽藍に到着!

中之門から入場し、様々な文化財を見てその歴史を感じながら歩いていき、ようやく四天王寺の中心伽藍に到着しました。

※伽藍(がらん)とは、僧侶が集まり修行する清浄な場所を意味し、現在では寺院の建物の総称として使われている。

四天王寺の中心伽藍

中心伽藍への入り口です。拝観券(大人300円)を購入し、ここから中に入っていきます。

入り口の後ろには、金堂(左)五重塔(右)が見えます。

四天王寺の五重塔

四天王寺の五重塔です。593年に創建され、高さは39mほどです。

創建以来、度重なる戦火天災により焼失したが、その都度再建され、現在の塔は昭和34年8度目の再建となる。

塔の内部には四天王像と釈迦三尊の壁画があるようですが、2022年7月現在、塔内の閲覧は中止になっていました。残念。

南から北に向かって中門(仁王門)、五重塔、金堂、講堂を一直線に並べ、それを回廊が囲む形式となっており、四天王寺式伽藍配置(してんのうじしきがらんはいち)」と言われ、日本で最も古い建築様式の1つとなっています。

金堂には、四天王寺の本尊である救世観世音菩薩が安置され、その四方に四天王像を祀っています。

講堂には、夏堂と冬堂に分かれ、冬堂には十一面観世音菩薩、夏堂には阿弥陀如来を祀っています。阿弥陀如来は基壇から頭上まで6mあります。講堂内はとても神聖な雰囲気を感じ、十一観世音菩薩・阿弥陀如来ともに神々しさとを畏れを感じました。

金堂・講堂ともに写真撮影禁止なので、実際に見て、その凄さを実感してもらいたいです。

四天王寺の中門

四天王寺の中門です。中心伽藍の南側にあり、伽藍の守護神である金剛力士(仁王)を安置することから「仁王門」と呼ばれています。

四天王寺の金剛力士像
密迹(みっしゃく・吽形像)金剛力士
四天王寺の金剛力士像
那羅延(ならえん・阿形像)金剛力士

仁王像は、二体一組で配置され、向かって右側を阿形(あぎょう)像、左側を吽形(うんぎょう)像と言い、「阿吽(あうん)の呼吸」という言葉は、ここが起源となっていると言われています。

「阿」-物事の始まり→阿形像の口は開いている

「吽」-物事の終わり→吽形像の口は閉じている

四天王寺の石の鳥居

国の重要文化財である「石の鳥居」です。

石の鳥居は1294年に造立され、高さ8.5m。1945年の大阪大空襲など歴史的に被害を受けた四天王寺において、現存する建物の中で最古であり、また、日本の現存する石造鳥居としても最古のものとなっています。

石の鳥居の奥に見えるのは「極楽門」です。

天王寺駅から来られる方は、石の鳥居から入場する方が早いです。石の鳥居→極楽門→伽藍入り口→中心伽藍(仁王門・五重塔・金堂・講堂)の順に見て回ることができます。

四天王寺の「石の鳥居」は、奈良県吉野の金峯山寺「銅の鳥居」、広島県宮島・厳島神社「朱丹の大鳥居」と共に日本三大鳥居に選ばれています。

最後に。。。

今回は “四天王寺” について紹介しました。

聖徳太子ゆかりの地として、その歴史を感じることのできる建造物や文化に触れることができるスポットとなっています。

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