石川県金沢市にある「ひがし茶屋街」ってどんな所??
実際の現地の様子や、食べ歩きにおすすめのお店などが知りたい!
本記事では、そんな疑問にお答えします!
金沢市は、石川県のほぼ中央に位置し、江戸時代には、江戸幕府を除く大名中最大の石高を領した加賀藩(「加賀百万石」)の城下町として栄え、人口規模では江戸・大阪・京都に次ぎ、名古屋と並ぶ大都市であったようです。
※石高(こくだか):当時の土地生産高を米の量に換算して表したもの
そんな金沢市には、江戸時代から続いている藩公認の茶屋街である「ひがし茶屋街」という観光スポットがあります。国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されており、情緒あふれる街並みの中には、金箔ソフトや和菓子をはじめとした食べ歩きにおすすめのお店がたくさんあります。
本記事では、金沢市の「ひがし茶屋街」について、自分が実際に現地に行った時の体験を基に、食べ歩きにおすすめのお店をメインに紹介します。
ちなみに、本記事の内容は、自分が2024年7月に実際に現地に行った時の体験を基に書いています。
ひがし茶屋街とは
まずは、ひがし茶屋街にまだ行ったことのない方のために、ひがし茶屋街がどのような所か簡単に紹介します!
以上のような特徴があります。
江戸時代から続いている藩公認の茶屋街であり、茶屋街らしいグルメやショッピングを楽しむことができるお店がたくさんあります。
以降は、ひがし茶屋街の基本情報や、ひがし茶屋街でのおすすめのグルメやお店などを、実際に現地に行った時の体験を基に紹介します。
基本情報
住所 | 〒920-0831 石川県金沢市東山1丁目 |
TEL | 076-232-5555(金沢市観光協会) |
アクセス | 金沢駅・兼六園口(東口)バスターミナル6番乗り場から、城下まち金沢周遊バスRL(右回り)で約10分、「橋場町(ひがし・主計町茶屋街)」バス停降車後、徒歩約6分 |
営業時間 | 店舗により異なる |
定休日 | 店舗により異なる |
駐車場 | 周辺の観光駐車場利用 |
食べ歩きにおすすめのお店①箔一の「金箔ソフト」
金箔ソフト
箔一で食べることのできる「金箔ソフト」
石川県金沢市の名物ソフトクリームであり、金沢市の特産品である「金箔」が、ソフトクリームの表面にトッピングされているため、見た目もとても豪華で煌びやかなソフトクリームです。
金沢市は、「金箔」の国内製造量の98%を占めているよ
金箔ソフトを注文すると、店員さんがソフトクリームを作り始め、目の前で金箔をソフトクリームの前面に貼ってくれるので、視覚的にも楽しむことができます。
ちなみに、金箔ソフトの値段は、箔一にちなんで891円(8(ハ)9(ク)1(イチ))となっています(2024年7月現在)。
金箔の成分である “金” は、体内で消化・吸収されることなく、そのまま体外に排出されるため、適量摂取なら食べても問題ないようです。
箔一
金箔ソフトを楽しむことのできる「箔一」
石川県金沢市に本社を置く金箔メーカーであり、金沢本社をはじめ、金沢市のいろんな所に営業所や生産拠点を構えています(一部県外にも営業店あり)。
先ほど紹介した金箔ソフトの他に、金箔を利用した工芸品や化粧品、油取り紙、食用金箔など、金箔に因んださまざまな商品が販売されています(箔一東山店では、店舗1階で販売されています)。
金箔ソフトは、箔一東山店の1階の店頭で販売されており、金箔ソフトを受け取った後、2階にあるイートイン席でゆっくり食べて行くことができます。
見た目が豪華で煌びやかな金沢の名物ソフトクリームを、ぜひ食べて行ってください!
ちなみに「金箔ソフト」は、箔一の東山店(ひがし茶屋街にある店舗)が発祥だよ
店名 | 箔一 東山店 |
TEL | 076-253-0891 |
営業時間 | ショップ-9:00~18:00 カフェ-9:00~17:00 |
定休日 | 年中無休 |
食べ歩きにおすすめのお店②餡屋musubuの「白玉プレート」
白玉プレート
餡屋musubuで食べることのできる「白玉プレート」
5種類のトッピングの異なる、柔らかくモチモチした食感の白玉を楽しむことのできるプレートです。
白玉プレートのトッピングの内容は、
- 和栗モンブラン
- 黒蜜きな粉
- 宇治抹茶餡
- みたらし
- 小豆餡
以上の5つのトッピングがされており、トッピングの内容は季節によって異なるそうです。
白玉の大きさは、一口サイズより大きめのサイズとなっているため(二口サイズくらい??)、少しボリュームがあります。しかし、トッピングが5種類あるため、飽きることなく楽しむことができると思います。
少食の方は、このプレート1つ注文するだけで結構満腹になるかもしれないので、参考にしてください。
ちなみに白玉とは、白玉粉と呼ばれる米の粉で作った団子のことだよ
餡屋musubu
白玉プレートを楽しむことのできる「餡屋musubu」
「和と洋をむすぶ、伝統と革新をむすぶ、人と人をむすぶ」というコンセプトのもと生まれた、「和菓子 村上」さんの新ブランドのお店です。
「和菓子 村上」さんは、明治44年創業の、金沢市の老舗の和菓子屋であり、自家製餡にこだわったさまざまな和菓子を提供し続けています。
先ほど紹介した白玉プレートのほかにも、白玉プレートで使われていた餡を使ったパンケーキやパフェ、ソフトクリーム、かき氷など、和と洋が組み合わさったさまざまな和菓子・スイーツを楽しむことができます。
餡の種類がたくさんあるので、自分の好きな餡の和菓子・スイーツをぜひ食べて行ってください!
店名 | 餡屋musubu 東山店 |
TEL | 076-208-5039 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 不定休 |
食べ歩きにおすすめのお店③甘味カフェ茶ゆの「ひゃくまんもなか(ジェラートモナカ)」
ひゃくまんもなか(ジェラートモナカ)
甘味カフェ茶ゆで食べることのできる「ひゃくまんもなか(ジェラートモナカ)」
石川県の観光PRキャラクターである「ひゃくまんさん」が描かれた最中種に、オリジナルジェラートを加え、金沢市の特産品である「金箔」でジェラートを包んだ、見た目も豪華で煌びやかなジェラートモナカです。
ひがし茶屋街創建200周年を記念して作られたジェラートモナカのようです。
ジェラートモナカの中に入れるジェラートは12種類あり、この中から好きな味のジェラートを選ぶことになります。
店内にある注文口の所に、ジェラートのショーケースがあるので、実際にジェラートを見ながら選ぶことができます。
ちなみに、選べるジェラートの種類としては、
- フレッシュミルク
- 能登天然塩&マスカルポーネチーズ
- 備長炭入りカカオ&クリームチーズ
- 金沢味噌&パルミジャーノチーズ
- 金沢大野醤油&焦がしキャラメル
- 加賀棒茶
- 東山玉露
- 金沢米糀甘酒&能登大納言小豆
- 能登大浜きなこ
- ゆず&蜂蜜
- いちご&能登ミルク
- 能登柳田ブルーベリー
以上の12種類から自分の好きなジェラートを選ぶことができます(2024年7月現在)。
ひゃくまんもなか以外にも、注文できる全ての「もなか」やアイスは、上記の12種類の中から好きな味のジェラートを選ぶことができるよ
ジェラートに使われている生乳は、能登半島の限定酪農家生乳にこだわっているよ
ジェラートのフレーバーに使われている和素材は、地元金沢東山・ひがし茶屋街界隈の老舗名店素材と奥能登の自然素材が使われているよ
甘味カフェ茶ゆ
ひゃくまんもなか(ジェラートモナカ)を楽しむことのできる「甘味カフェ茶ゆ」
ひがし茶屋街の入り口に比較的近いところにある甘味カフェであり、1階がジェラートショップ、2階が甘味処となっています。
1階ではジェラートモナカやアイスのみの注文となり、イートイン席としてベンチや小さめのテーブルが用意されています。
2階ではジェラートやアイスに加え、パフェやぜんざい、生菓子、各種ドリンク、セットメニューなどを楽しむことができます。また、イートイン席はお座敷となっており、16席ほど用意されています。
1階と2階で注文できる商品が異なるため、ジェラートを楽しみたい方は1階、ジェラートに加えパフェや生菓子なども楽しみたい方は2階を利用しましょう。
店名 | 甘味カフェ茶ゆ |
TEL | 076-253-1715 |
営業時間 | 11:00~夕暮れ時 |
定休日 | 不定休 |
食べ歩きにおすすめのお店④金澤ぷりん本舗の「プリンあらどーも」
プリンあらどーも
金澤ぷりん本舗で食べることのできる「プリンあらどーも」
金澤ぷりん本舗のイートインメニューの1つであり、プリンとソフトの両方を楽しむことができるオリジナルスイーツです。
容器の底にプリンがあり、そのプリンの上に、金箔が貼られたソフトクリームが乗っており、さらにアイスコーンと小さめのロールケーキがトッピングされています。
金沢らしい煌びやかで、かつ可愛らしい見た目のスイーツとなっており、古民家風のイートイン席でゆっくりと食べることができます。
イートインメニューは、プリンあらどーも以外にも「あんみつプリン」や「ぷりんトースト」のようなオリジナルスイーツや、プリンとドリンクのセットメニューなども用意されているので、ぜひ食べてみてください!
金澤ぷりん本舗
プリンあらどーもを楽しむことのできる「金澤ぷりん本舗」
2019年4月にオープンした、ひがし茶屋街で初のプリン専門店であり、地元の素材にこだわったいろんな種類のプリンを販売しています。
絹のようになめらかで、とろけるような柔らかい口当たりが特徴的なプリンとなっており、1つ1つ店内の工房で丁寧に作られています(公式サイトより)。
金澤ぷりん本舗のプリンには、地元の酪農家が飼料や鮮度にこだわった地元の牛乳「のとそだち」が使われているよ
プリンのフレーバーには、能登塩や加賀棒茶、加賀醤油など、地元の素材を中心に使われているよ
店内のショーケースの中には、販売されているいろんな種類のプリンが並んでいます。
例としては、①オリジナル②能登塩③抹茶④金澤珈琲⑤加賀棒茶⑥五郎島金時(さつまいも)⑦濃厚チーズなど、種類はさまざまあります。
自分のお気に入りのプリンを探してみましょう!
店名 | 金澤ぷりん本舗 |
TEL | 076-225-7749 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 毎週火曜 |
食べ歩きにおすすめのお店⑤菓舖Kazu Nakashimaの「フルーツ大福」
フルーツ大福
菓舖Kazu Nakashimaで食べることのできる「フルーツ大福」
いろんな種類のフルーツが丸々1個入った大福であり、大福の中身のフルーツは、イチゴ・メロン・パイン・ミカン・キウイフルーツ・栗などさまざまあります(中身のフルーツは、季節によって異なります)。
上の写真は、「フルーツ大福と抹茶のセット」であり、フルーツ大福の中身はミカンとパインです。
フルーツ大福の見た目が非常に可愛らしく、また、味も甘くておいしく、視覚的にも味覚的にも楽しむことができます。
店内で食べていかれる場合、人数によってフルーツ大福を切り分けてくれるので、フルーツ大福をシェアして楽しむことも可能です(例えば、3人で来店の場合は、フルーツ大福を3等分してくれます)。
菓舖Kazu Nakashima
フルーツ大福を楽しむことのできる「菓舖Kazu Nakashima」
創業140年の老舗の和菓子屋の4代目であり、抹茶と上生菓子のセットやフルーツ大福などを食べることができる人気の和カフェです。
先ほど紹介したフルーツ大福のほかにも、「上生菓子」や「白玉みたらし」「黒ぜんざい」「抹茶パフェ」などを、抹茶や加賀棒茶とのセットで楽しむことができます。
後ほど紹介する「波結」さんと同一店舗内にお店があり、ポールパーテーションを挟んで左側の入り口が「菓舖Kazu Nakashima」さんの入り口となります。
自分のお気に入りのフルーツ大福を探して、楽しみましょう!
店名 | 菓舖Kazu Nakashima |
TEL | 076-252-5280 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 毎週木曜 |
食べ歩きにおすすめのお店⑥波結の「抹茶ドリンク」
抹茶ドリンク
波結で食べることのできる「抹茶ドリンク」
ひがし茶屋街にある老舗「米沢茶店」さんの抹茶を使用した抹茶のドリンクを楽しむことができ、抹茶の濃厚なうま味と香りを存分に楽しむことができます。
上の写真は「上生菓子と抹茶のセット」であり、上生菓子は1905年創業の「御菓子調進所 山海堂」さんによる季節の上生菓子です。
「上生菓子と抹茶のセット」のほかにも、「抹茶ラテ」や「抹茶ティラミス」「抹茶パフェ」「抹茶かき氷」など、抹茶を使用したさまざまなメニューが用意されています。
波結(はゆわ)
抹茶ドリンクを楽しむことのできる「波結(はゆわ)」
かつて芸妓さんの髪を結うための美容室だった建物を改装して、2016年にオープンしました。
以前の店名である「コールドパーマ」で親しまれた美容室の思いを引き継ぎ、パーマのウェーブをイメージする “波” と髪結いの “結” の文字を店名に掲げています。
先ほど紹介した「菓舖Kazu Nakashima」さんと同一店舗内にお店があり、ポールパーテーションを挟んで右側の入り口が「波結」さんの入り口となります。
「波結」さんのイートイン席は、店舗の2階にあります。築約150年の建物であり、かつての壁色を再現した艶やかな弁柄色の部屋の色調や、随所に散りばめられた金箔の工芸品が特徴的です。
そして、一番の特徴は、窓際の席からひがし茶屋街の街並みが一望できることです。ひがし茶屋街にはいろんなお店がありますが、茶屋街の街並みを窓から一望できるのは「波結」さんだけです。
情緒あふれる茶屋街の街並みを見ながら、ゆっくりとした時間を過ごしてください!
店名 | 波結(はゆわ) |
TEL | 076-216-5577 |
営業時間 | 10:30~18:00 |
定休日 | 無休(不定休あり) |
食べ歩きにおすすめのお店⑦寒村庵の「抹茶・生菓子」
寒村庵の抹茶・生菓子
寒村庵(かんそんあん)で食べることのできる「抹茶・生菓子」
国指定文化財「志摩(しま)」へ入館する際、入館料とは別に寒村庵への料金(800円)を支払うと、志摩の別棟であるお茶室「寒村庵」で、お抹茶と生菓子を出してもらえます。
志摩の見学を終わった後、スタッフの方が寒村庵へ案内してくれるので、そこでお抹茶と生菓子を頂きます。
お茶室である寒村庵には、長めのテーブルと座布団が用意されており、庭園を見ながら横一列に並んで座るスタイルとなります。
歴史を感じる静かな茶室で、情緒あふれる庭園を見ながら、ゆっくりと抹茶と生菓子を味わいましょう!
ちなみに「志摩」への入館料は、大人500円、中学生以下300円だよ(2024年7月現在)
国指定重要文化財「志摩」の寒村庵
国指定文化財である「志摩(しま)」
江戸時代に建てられたお茶屋の建物であり、これまで手を加えられることなく、1820年に建てられた当時のままの状態で残っています。
志摩で見ることのできる、当時のお茶室の様子や、展示されている当時の道具の写真の一部です。
これらのお茶室や展示品を一通り見て回った後に受付に戻ってくると、スタッフの方に別棟のお茶室「寒村庵」に案内されます。
江戸時代当時の雰囲気を感じながら、お茶室でのゆっくりとした時間を過ごしましょう!
店名 | 寒村庵(国指定重要文化財「志摩」) |
TEL | 076-252-5675 |
営業時間 | 3月~11月-9:30~17:30 12月~2月-9:30~17:00 |
定休日 | 無休 |
「ひがし茶屋街」についての補足
10:00以降に向かうのがおすすめ
ひがし茶屋街へ向かう時間帯は、朝10:00以降をおすすめします。
ひがし茶屋街にあるお店のほとんどは、営業開始の時間が朝の10:00以降です。朝の10:00前でも、茶屋街の中を歩いて回ることは可能ですが、ほとんどのお店はまだ開店していません。
ひがし茶屋街にあるお店の中で最も早く営業を開始するお店は、金箔ソフトを食べることのできる「箔一」さんであり、朝の9:00から営業しています。朝の10:00前から営業を開始しているのは「箔一」さんのみです。
そのため、効率よくひがし茶屋街を散策するには、朝の10:00以降の時間帯が良いでしょう。
バスで向かうのがおすすめ
ひがし茶屋街へ公共交通機関を使って向かう場合は、バスを使うことをおすすめします。
ひがし茶屋街の最寄りのバス停は「橋場町(ひがし・主計町茶屋街)」であり、このバス停から歩いて約5~6分ほどの所にひがし茶屋街があります。
ちなみに、最寄り駅はJR金沢駅ですが、金沢駅から歩いてひがし茶屋街へ向かうと、約30分くらいかかってしまうため、金沢駅から直接ひがし茶屋街へ向かうのはおすすめしません。
そのため、おすすめとしては、金沢駅の東口(兼六園口)から出ているバスに乗って、バス停「橋場町(ひがし・主計町茶屋街)」で降りた後、徒歩で向かうのが時間的に一番おすすめのルートとなっています。
最後に。。。
今回は石川県金沢市の「ひがし茶屋街」でのおすすめ食べ歩きグルメについて紹介しました。
金沢市の名物ソフトである「金箔ソフト」をはじめ、「ひゃくまんもなか」や「白玉プレート」「フルーツ大福」など、金沢市の素材を生かしたグルメや、昔ながらの茶屋街らしい和菓子など、いろんな種類の食べ歩きグルメがあります。
食べ歩きグルメと同時に、江戸時代から続く情緒あふれる街並みも眺めながら、その歴史を感じることも楽しめます。
本記事の内容が、金沢観光を楽しむことのできるきっかけの1つになることができれば、嬉しいです。
ちなみに、石川県金沢市のおすすめ宿泊ホテルについては、こちらで紹介しています↓
さらに、金沢市のおすすめ観光スポットについては、こちらでも紹介しています↓
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