群馬県にある伊香保温泉の宿「岸権旅館」ってどんな旅館なんだろう??
宿泊予約・宿泊する前に、旅館の部屋の様子や食事についてなど、いろんなことが知りたい
本記事では、そんな疑問にお答えします!
群馬県は、日本全国の中でも有数の温泉王国として知られています。そんな群馬県には、 “草津温泉” “伊香保温泉” “四万温泉” “万座温泉” “水上温泉” “老神温泉” など、様々な温泉があり、中でも草津・伊香保・四万・水上は、群馬県の四大温泉地と呼ばれています。
その中で、伊香保温泉は、群馬県の郷土かるたである「上毛かるた」でも詠われているほどの名湯であり(い:伊香保温泉日本の名湯(いかほおんせんにほんのめいとう))、伊香保温泉石段街は、今から約400年前に作られた伊香保温泉のシンボルとして、多くの観光客が訪れています。
今回は、伊香保温泉のおすすめ宿として、伊香保温泉でもともと湧き出していた源泉である “黄金の湯” を楽しむことができ、伊香保石段街からも近く、足湯も楽しむことのできる旅館である “岸権旅館(きしごんりょかん)” について詳しく紹介していきます!
ちなみに、本記事の内容は、自分が2023年4月22日に宿泊した時の体験を基に書いています。
群馬県の四大温泉地の1つ “伊香保温泉”
伊香保温泉の特徴
まずは、伊香保温泉にまだ行ったことのない方のために、伊香保温泉がどのような温泉か簡単に紹介します!
以上のような特徴があります。
伊香保温泉には、「黄金の湯」と「白銀の湯」という2つの源泉があります!
詳しく紹介していきます!
黄金の湯と白銀の湯
【黄金(こがね)の湯】-伊香保温泉でもともと湧き出していた温泉であり、湯に含まれている鉄分が空気に触れて酸化し、茶褐色になっている。刺激が少なく柔らかい湯が、体の芯から温め、女性には子宝の湯として知られてきました。また、神経痛、筋肉痛、疲労回復、冷え性、婦人病など、様々な症状に対する効能があります。泉質は硫酸塩泉。
伊香保温泉石段街にある足湯の写真です。写真のように、温泉の色は茶褐色を呈しています。
湯に入った感じは、主観ですが、とても柔らかい感じがして、長時間入っていても大丈夫なように感じます。
本記事で紹介している岸権旅館で入れる温泉も黄金の湯だよ
黄金の湯は、伊香保温泉の石段街の中央にも流れているよ
【白銀(しろがね)の湯】-近年湧出が確認された温泉であり、無色透明な温泉。1分間に110リットルという豊富な湧出量であり、病後の回復や疲労回復、健康増進に良いとされています。泉質はメタケイ酸単純泉。
伊香保温泉の旅館を選ぶ際は、どちらの源泉の温泉を楽しめるかもチェックしておくことをおすすめするよ
岸権旅館概要
伊香保温泉の旅館の1つである岸権旅館について紹介します!
以上のような特徴のある旅館です。
以降は、岸権旅館についての基本情報や、実際に宿泊した時の体験記などを紹介していきます!
基本情報・周辺情報
基本情報
住所 | 〒377-0102 群馬県渋川市伊香保町48 |
TEL | 0279-72-3105 |
アクセス | ①渋川伊香保インターより車で約25分 ②渋川駅より路線バスで約30分 |
駐車場 | 有(無料) |
チェックイン | 15:00~ |
チェックアウト | ~10:00 |
Wi-Fi | 有(無料) |
周辺情報
- 伊香保温泉の石段街-徒歩0分(360段ある石段のうち、約180段目あたりに出ることができます)
- 伊香保ロープウェイー徒歩約5分
- 伊香保神社-徒歩約7分(石段をのぼり、一番上にあります)
- 伊香保グリーン牧場-車で約5分
- 水澤観音-車で約9分
- 渋川スカイランドパーク-車で約12分
- 伊香保おもちゃと人形・自動車博物館-車で約15分
岸権旅館からは、旅館の外へ出るとすぐに伊香保温泉の石段街に到着できるよ
石段約180段目と、ちょうど中間あたりに出ることができるから、石段の先にある伊香保神社や伊香保ロープウェイにも行きやすいね
“岸権旅館” 宿泊体験記
岸権旅館外観
岸権旅館の外観です。岸権旅館は、伊香保石段街の石段約212段目あたりにあります。
伊香保石段街のすぐ近くにありますが、本館には車で向かうことも可能です。ただ、本館の入り口に向かうための道路はけっこう狭く、急な坂道を上っていくことになるため、運転には気を付けてください。
本館入り口に到着すると、従業員の方が出迎えてくれ、車の鍵を従業員へ預けます。その後、従業員の方が車を駐車場の方へ運んでくれます。
岸権旅館の駐車場は、伊香保石段街から少し離れた所にあります。従業員の方が駐車場↔本館まで送迎を行ってくれるので、安心してください。
チェックアウトした後に、旅館の従業員の方が、駐車場まで車で送迎してくれるよ
岸権旅館からけっこう離れたところに駐車場があったから、驚いたね
旅館のチェックインを終えると、旅館の説明を受けますが、その際に、湯の花まんじゅうと抹茶を出してもらえます。
湯の花まんじゅうは、温泉まんじゅうの発祥といわれています。石段街には、湯の花まんじゅうの美味しいお店がたくさんあるので、こちらも楽しんでください。
伊香保温泉の石段街にも湯の花饅頭のお店がたくさんあるよ
温泉まんじゅうの発祥といわれる「湯の花饅頭」を出してもらえて、旅館の方々のおもてなしの心が嬉しいね
部屋の様子
今回宿泊した部屋は、和室10畳(38.5㎡)です。こちらが、岸権旅館のスタンダードな部屋のタイプとなっています。榛名側と赤城側のいずれかに面しており、部屋によって、窓から見える景色が異なります。ちなみに、和室10畳は、最大5名まで利用可能です。
部屋のタイプはこれ以外にも、和室12畳角部屋(48㎡)・展望和モダンツイン(38.5㎡・ベッド×2)・展望和モダントリプル(48㎡・ベッド×2※3名利用時はセミダブル×3)・きしごんスイート(87㎡)など、様々な部屋のタイプがあるよ
温泉旅館らしい落ち着いた雰囲気のお部屋です。
窓からは、榛名側と赤城側で見える景色が異なりますが、周囲の山々や自然を眺めることができ、自然に囲まれながら静かな雰囲気でゆっくり寛ぐことができます。
部屋の備品としては、ハンドタオル・バスタオル、冷蔵庫、テレビ、加湿機能付空気清浄機、トイレ・洗面台・部屋風呂(セパレートタイプ)など、一通りのものが揃っています。
ハンドタオルは、館内の大浴場や露天風呂など、それぞれの温泉施設にも用意されています。
ちなみに、岸権旅館は全室禁煙で、Wi-Fi完備となっています。
後述しますが、浴衣は部屋には用意されてなく、館内のエレベーター横に用意されているスペースがあります。
お部屋には、テーブルの上にいくつかのお菓子と、冷蔵庫の中に水のペットボトルが用意されています。歓迎されている感じがして、嬉しい。
洗面台と部屋風呂の様子です。お風呂・洗面台・トイレは別々のセパレートタイプとなっています。
備品としては、洗面台にはドライヤー・ハンドソープ・歯ブラシ・コップ・ティッシュ、お風呂にはシャンプー・リンス・ボディソープなどが備えられています。
部屋の入り口横には、スリッパにつけるクリップが用意されています。このクリップをスリッパに付けることによって、他のお客さんとのスリッパを見分けることができます。
なので、安心して館内の温泉を楽しみましょう!
続いては、岸権旅館で入ることのできる館内温泉について、紹介するよ
あと、旅館の食事についても紹介するよ
館内温泉
館内には、いくつかの温泉があり、それぞれの特徴を紹介していきます!
前述したとおり、宿泊する部屋には、浴衣や足袋は用意されていません。
写真のように、館内のエレベーターの横に浴衣と足袋が用意されているスペースがあります。
各種サイズが揃えられているので、自分に合ったサイズを選んで持っていくことになります。
泉質
宿泊するホテル・旅館によって、温泉の源泉は異なりますが、岸権旅館は伊香保温泉 黄金の湯を源泉としています。
【伊香保温泉 黄金の湯】
泉質 | 硫酸塩泉(カルシウム・ナトリウム・硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉) |
特徴 | 無色透明だが、鉄分が含まれるため、空気に触れると茶褐色を呈する |
効能 | 神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・痔痣・冷え性・疲労回復・慢性皮膚炎(アトピーなど)など |
硫酸塩泉とは、温泉水1㎏中に含まれる含有成分が1,000mg以上あり、そのうち陰イオンの主成分が硫酸イオン(SO4 2-)である温泉のことをいいます。鎮静作用や鎮痛作用、血圧降下作用などの作用があることから「傷の湯」「脳卒中の湯」などと呼ばれることもあります。
伊香保温泉で、昔から湧いていた源泉だよ
伊香保温泉の石段街でも見ることのできる、伊香保温泉独自の源泉だね
大浴場(内湯) 「又左衛門の湯」
岸権旅館の大浴場(内湯)です。
シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー・ハンドタオルなどが備え付けてある、レトロな雰囲気が漂う大浴場となっており、館内の1階にあります。
岸権旅館の館内のお風呂の中で、一番温泉が濃いといわれているみたいです。ゆったりの温泉に浸かりながら「黄金の湯」を堪能してください!
入浴時間-14:00~翌2:00/翌5:00~10:00(最終入場9:40)
岸権旅館で温泉に入るなら、まず最初は「又左衛門の湯」からだね
シャンプーやボディソープなどもある大浴場だから、まずはここでゆっくり浸かろう
離れ露天風呂 「権左衛門の湯」
岸権旅館の露天風呂です。
岸権旅館のロビーから一度外に出て、露天風呂施設に向かうことになります。
総檜造りの露天風呂で、シャンプー・シャワーなどの施設は無く、浴びるだけのお風呂となります。
大浴場(内湯)に比べると、お風呂の大きさは小さめですが、周りの自然に囲まれながら、外の空気に触れ、黄金の湯で温まり、ゆっくりできると思います。
入浴時間-15:00~23:00(最終入場22:40)/翌6:00~10:00(最終入場9:40)
一度旅館の外に出て、露天風呂施設に向かうことになるんだけど、そんなに離れていないから、安心してね
展望風呂 「六左衛門の湯」
岸権旅館の展望風呂です。
岸権旅館の館内を歩き、本館とは別の、展望風呂のある別棟に向かうことになります。
本館の1階からのみ、展望風呂のある別棟に向かうことができ、それ以外の階からは別棟に向かうことができません。
ガラス張りの大浴場となっており、そこから夜は群馬の夜景、朝昼は三国連山や谷川連峰の絶景を見渡すことができます。
シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー・ハンドタオルなども備え付けてあります。
群馬県の絶景を見渡しながら、黄金の湯を楽しんでください!
入浴時間-14:00~翌2:00/翌5:00~10:00(最終入場9:40)
ガラス越しに見える伊香保温泉の周辺の山々は、まさに絶景だよ
貸切展望風呂 「浮雲(うきぐも)」「不如帰(ほととぎす)」
岸権旅館の貸切展望風呂です。
通常の展望風呂がある別棟の5階にあり、展望風呂を貸切で利用することができます。
事前に旅館の方に電話もしくはメールで問い合わせを行い、宿泊当日に空きがあれば、貸切展望風呂を利用することができます。
入浴時間-15:00~23:00(最終開始時間22:15)
料金-1回45分 2,750円
石段街の足湯 「辰の湯」
伊香保石段街の石段212段目あたりにある、岸権旅館が用意した足湯のサービス「岸権 辰の湯」です。
伊香保温泉「黄金の湯」を源泉とする、源泉かけ流しとなっており、岸権旅館の宿泊者でなくても、気軽に足湯に浸かることができます。
足湯は誰でも気軽に利用することができますが、足湯用のタオルは、一般の方用は用意されていません。
しかし、岸権旅館の宿泊者用には、岸権旅館の入り口辺りに足湯用のタオルが用意されています。
岸権旅館の宿泊を楽しむと同時に、石段街散策、足湯を楽しみましょう!
入浴時間-8:00~18:00
宿泊者でなくても、無料で足湯に入れるのは嬉しいね
ただ、貸しタオルのサービスは、岸権旅館の宿泊者限定だから、気を付けてね
夕食
岸権旅館の夕食です。群馬県内の独自の食材や、季節ごとの旬な食材を利用した料理を約10品ほど揃えた和食膳となっています。
和食膳の内容としては、旬の鮮魚と和牛の叩き、うるいと帆立の酢の物、鰆(さわら)の桜蒸しなどのほかに、
などを味わうことができます。
群馬県独自の食材や、その季節の旬な食材を利用した料理を楽しみ、館内の温泉に浸かることによって、日頃の疲れを癒しましょう!
朝食
岸権旅館の朝食です。和食・洋食と様々な料理が揃えられた朝食バイキングとなっています。
ご飯やパン、ベーコン・ソーセージ、魚、野菜といった一通りの料理が揃っていますが、個人的に印象に残っているのが、
群馬県のブランド鶏「赤城鶏」の照り焼きと手羽のチキン南蛮(朝食プレート右上)、湯葉の刺身と温泉卵(お盆右側)、岸権旅館おすすめの少し辛めな「からし舞茸」(朝食プレート左下)です。
自分好みの朝食を作って食べて、最高の一日のスタートを切りましょう!
朝食提供時間-7:00~9:00(バイキング最終入場8:20)
これまで紹介してきたことを参考に、ぜひ伊香保温泉の「岸権旅館」に宿泊してみてね!
最後に。。。
今回は、 “岸権旅館” について紹介しました。
①室町時代から続いている老舗旅館で、②伊香保石段街の近くにあって観光に便利、③伊香保温泉「黄金の湯」を100%源泉かけ流しで楽しむことができる、④群馬県の独自の食材や旬な食材を利用した食事を楽しめる、⑤「黄金の湯」の足湯を楽しむことができる、などおすすめポイントがたくさんある旅館です。
伊香保温泉には、他にも宿泊施設がいくつかありますが、本記事の内容が伊香保温泉を楽しむきっかけになれれば嬉しいです!
ちなみに、伊香保温泉のもう1つの源泉である「白銀(しろがね)の湯」を楽しむことのできる旅館については、こちらで紹介しています↓
また、伊香保温泉周辺のおすすめ観光スポットについては、こちらで詳しく紹介しています↓
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